『海』

 海は
 空のイロ、映して

 ―白黒。
  の世界に絵の具を
  ほとり 落としたような―

 絵


 海は
 月と星 知らない

 ―暗闇。
  の世界に永遠が
  ざわり 広がるような―

 夢
 
  空と海の境界線 水平線
  実のところ   真っ直ぐじゃないのに
  地球は     丸いのに

 吸い込まれそうな冷酷に
 触れて  、生ぬるい

 冷たいと 思っていたほど
 じゃ   、なくて

 海から昇る 陽 まで
 海へと沈む 月 まで

 届いた。  、繋がらない 道


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